電車に乗ったときのこと。
座れなかったのでつり革に捕まって揺られていると、ふと目の前に座っているのが若い女性だと気づく。
しかも、ガッツリと胸元が開いた服装。
しかも、かなりおっぱいがデカい。
つまり上から見下ろす形になる俺からは超絶絶景スポット。
普段の俺なら悟られないようにチラチラ見るところだけど、今日の俺はなぜか違った。見ないようにした。
女性に対して失礼にあたるし、そんなに溜まってるなら家に帰ってエロ動画でも見りゃいいし、なんなら金払ってフーゾクで抜いてもらえばいいし、なんてことを考えて見ないようにした。大人の対応をした。
ちなみに俺が降りる駅までは10分ちょいなんだけど、頭の中の精神世界で煩悩と激戦を繰り広げていたので長く感じた。
激戦を繰り広げながらも、まもなく〇〇駅〜と、俺が降りる駅がアナウスされたときのこと。カーブに差しかかったのか車内が大きく揺れる。
おっと。俺はバランスを保つのに左に足を踏み出す。
意識が体勢を保つのに持っていかれた瞬間、俺の意志とは無関係に視線が目の前の谷間に移る。今まで我慢してたのに…!うん、やはりデカい。
しかし目の前のおっぱいを見た瞬間、あろうことに本人と目があってしまった。おっぱいを見たことがバレた!
そしたらその女性は着ていた上着で胸元を隠すようにするではないか!
違う!俺は見ないように頑張ったんだ!一瞬の気の緩みでちょっとだけ見てしまったんだ!
そう弁解したかったけど、そんなことしたらよりいっそう気持ち悪いおっさんと化してしまうので、訴えたい気持ちをグッとこらえて目的の駅で下車した。
くそ。こんなことになるならガン見しときゃよかった…。